<J1:神戸3-1磐田>◇第33節◇27日◇ホームズ

 今季初の3連勝を狙った磐田は神戸に完敗した。前半だけで2失点。後半はFW前田遼一(30)のヘディング弾で追撃したが、終盤に追加点を許した。04年以来、勝利がない敵地でまたも敗れた。前田はこの日、今季4枚目の警告を受け、累積でホーム最終戦は出場停止となり、3年連続得点王を逃した。

 前半19分、細かいパス回しで中央を崩された。さらに、同25分には左サイドから再び中央突破を許し、失点。試合開始からハイプレッシャーをかけてきた相手の勢いを止めることができず、主導権を握られた。柳下正明監督(51)は「相手の良さを出させてしまった」。後半35分に意地の1発を決めた前田も、試合の感想を聞かれ「分からないです」と言葉少なだった。

 ホーム最終戦は、エース不在。この日、前半11分に負傷退場したDF加賀も右もも裏の肉離れの可能性があり、欠場が濃厚だ。厳しい戦いになることは避けられない。それでも、GK川口能活(36)は「最後は勝って終わりたい」と、気持ちを切り替えた。【神谷亮磨】