G大阪が「呂比須派閥」に生まれ変わる。来季の新監督にブラジル人のジョゼカルロス・セラン氏(61)を招聘(しょうへい)することが22日、内定した。同氏は、ライセンス上の問題で監督就任が見送りになり、ヘッドコーチに就く元日本代表FWの呂比須ワグナー氏(42)の恩師だ。さらに新内閣の通訳には、呂比須氏福岡時代通訳の早川エジソン正吉氏(44=熊本)の招聘も検討中。呂比須色の濃い新スタッフに一新される。

 G大阪がブラジル人指揮官を招くのはクラブ史上初めてだ。この日、山本浩靖強化本部長は新監督に関し「呂比須と信頼関係は深い。ブラジルだけでなく韓国、欧州での実績もある。その元に(呂比須氏を含む)4人のブラジル人コーチと、2人の日本人コーチをつける」と明かした。呂比須氏と強い絆で結ばれている内閣には松波、実好コーチの留任も確実。呂比須一派が、新生G大阪をアジア屈指の強豪クラブに育てる。