新体制に生まれ変わったG大阪が、いきなりの4者会談で結束を深めた。ジョゼカルロス・セホーン新監督(61)と呂比須ワグナー・ヘッドコーチ(HC、42)ら新首脳陣が18日、大阪・万博練習場を初訪問した。約3時間のスタッフ会議の後に、セホーン監督と呂比須HCが、MF明神智和(33)と遠藤保仁(31)を呼んで4人で“密室会議”。その席で明神を主将、遠藤を副将に指名した。

 前夜に到着したばかりにもかかわらず、精力的に動いた。チームを「ファミリー」と呼ぶセホーン監督らしく、まとまりを重視。「まだ時差ぼけだよ」と漏らしながらも、日程面から練習メニュー、選手の現状把握などすっかり日が暮れるまで話し合いを続けた。指揮官は「明神、遠藤とは事前に話をしたかった。チームを引っ張るために大きな存在だから」と明かした。

 22日からの沖縄・石垣島キャンプは、地獄の猛練習になりそうだ。呂比須HCは初対面の若手選手に「これから1000メートルダッシュを10本だよ」とあいさつ代わりの過酷練習を予告。同HCは「監督が代われば違うやり方になる。目標は1つ。優勝」ときっぱり。遠藤は「いろいろ変わると思いますけど、まずはお互いを良く知ることが大事」。新生G大阪が、いよいよ本格始動する。【益子浩一】