G大阪のセホーン新監督(61)が「鬼」になる。石垣島合宿2日目の23日は、肌寒い小雨の中で2部練習を実施。ブラジル人指揮官は今後、練習場やミーティング会場への携帯電話の所持を禁止。食事では食べ残しも禁止し、素足にサンダルなど服装の乱れも禁じる厳しい規制を敷く方針を示した。同監督は「思ったより意識が高いから、それほど注意しなくてもよさそう」としながらも、今合宿から浸透させていく考えだ。

 恵まれた環境の中で失われつつあるハングリー精神を取り戻すことも狙いの1つだ。呂比須ヘッドコーチ(42)は「ミーティング中は帽子もダメ。サンダルで足を痛めたらどうするの?

 必ず靴下を履くとか、食べ物を粗末にしないという当たり前のことをしっかり植えつけたい」と説明した。MF寺田は「練習にもちゃんとした服装で来るとか、気をつけています」。常勝軍団形成へ。まずはピッチ外でもプロとしての集団を作る。【益子浩一】