川口の分まで…。磐田森下仁志監督(39)が23日、前日の練習で右アキレスけんを断裂したGK川口能活(36)について語った。不動の守護神は故障発生後に搬送された浜松市内の病院で全治6カ月と診断され、手術を受けた。術前に本人と顔を合わせた森下監督は「(川口)能活はチームのことを思って『すみません』と言ってくれた。彼のためにも頑張らないといけない。不安になったら選手、スタッフで全面的にサポートしたい」と話した。

 精神的支柱を長期間欠くことは痛手だが、下を向いていられない。現在、GK陣は八田直樹(25)と竹重安希彦(24)、植村慶(30)の3人が控えている。次節は20日のナビスコ杯で出場した八田の先発が濃厚だ。昨季はリーグ戦での出番はなかったが、出場した公式戦全3試合で無失点。森下監督は「誰が出ても信頼している。(川口)能活の分までやってくれると思う」と奮起を期待した。

 川口の復帰は早くてもシーズン終盤で今季の出場は絶望的な状況。それでも、同監督は「元の彼に戻ってくれると思う。人として、男として何も心配していない」。守護神の早期復帰を願いながら、総力戦で戦う。【神谷亮磨】