左内転筋痛で18日のナビスコ杯鹿島戦を欠場した札幌のDF奈良竜樹(18)が19日、札幌・宮の沢でのチーム練習に合流した。動きを見た石崎監督は明日21日のリーグ川崎F戦(午後2時、札幌ドーム)に向けゴーサインを出した。チームはリーグ戦で開幕6戦未勝利、公式戦8戦連続失点中だが、DFの軸として復帰初戦でリーグ初勝利を呼び込む。

 1試合休んで気持ちをリフレッシュさせた。この日は居残りのフィード練習まで約2時間、みっちり汗を流した。「まだ少し痛みがあるけど問題ない。週末の試合のために準備をしたい」。石崎監督も「奈良はもう大丈夫じゃろ」と川崎F戦での復帰を示唆した。

 欠場した18日の鹿島戦はスタンド観戦。敗れはしたが数的不利の中、がむしゃらに体を張って守る姿に刺激を受けた。「あの姿勢は見習わないと。去年もそういう戦い方で勝ってきたのだから」。3月31日清水戦、4月7日柏戦、14日名古屋戦と出場したリーグ3試合は連続で失点に絡んでしまった。雪辱のためにも、完封で締めたいところだ。

 15日から早大eスクール(通信教育課程)のカリキュラムを開始した。試合準備と並行して週9科目の課程をこなすのは容易なことではない。それでも「面白いし気分転換になる」。同期の榊が早くも2得点、前もボランチで奮闘。伸び盛りの10代パワーで勝ち点3を引き寄せる。【永野高輔】