神戸の次期監督として最有力な西野朗氏(57)が1日、神戸との接触を認めた。先月、楽天の三木谷浩史会長(47)と会い、監督論など自らのサッカー観を説明したことを明かした。その席に、神戸の幹部らも同席したという。

 西野氏

 1カ月前に三木谷さんと会って話をしたことは事実です。その席でオファーを受けたわけではなく、まあ、面接みたいなもので、いろいろ聞かれた。三木谷さんと会ったのは、その1回だけで、その後、その時同席していた強化部の人から何回か、電話があって、最近も電話は受けている。

 昨年末に10年間監督業を務めたG大阪から「契約延長なし」の事実上解雇通告を受けた。現在は、再充電中だが、柏時代を含め13年半も第一線で活躍した勝負師としては消化不良気味の日々を送っている。「10年間、毎日やっていたものがあったのに、自分の意思ではないところで、それができなくなった。こういう状況で話があれば、考えるのは当然かもしれないね」と、現場復帰に前向きな姿勢を見せた。

 西野氏はさらに「今、実際に指揮を執っている人がいるわけだから、メディアに細かいところまで説明することはできない。言えることはオレは複数いる候補のうちの1人ということ」と、暫定的に指揮を執る安達亮ヘッドコーチ(42)を気遣った。日本人監督として日本3大タイトルとACLまで制覇した名将が、現場に戻る日は、そう遠くはなさそうだ。