J2山形は10日、天童市内で主に攻撃陣はビルドアップからの連係、守備陣はクリア練習を行った。悲願の定位置奪取へ、MF広瀬智靖(22)は今季から新調した漆黒のスパイクで強烈なシュートを連発。FW万代を累積警告による出場停止で欠く福岡戦(13日=レベスタ)に向け「プロに入ってからあんまりやったことないけど…トップ下とかでも、出られるならどこでもいい」とスタメン出場を強く望んでいた。

 最も得意なポジションは右サイドハーフ。追ってくる相手を置き去りにし、目の前の敵を一瞬で抜き去るパワフルなドリブルを武器とする。ところが、本人が口にした「トップ下」はセンターライン。自由なスペースは少なく、持ち味を生かし切れない危険性もつきまとう。だが勇猛果敢な22歳は「確かにサイドの方がやりやすい。でもやったことのない位置は勉強になるし、自分のためにもなる」と強気。活躍の場を探し、目をぎらつかせていた。【湯浅知彦】