純平トップ下で11年ぶり鹿島討ちを狙う。札幌は今日19日、県立カシマサッカースタジアムで鹿島と対戦する。さいたま市内で行った18日の戦術練習で、石崎監督はMF高木純平(29)をトップ下でテストした。同ポジションでの先発は、昨年8月14日富山戦以来9カ月ぶり。DFからFWまでこなす万能MFのチャンスメークで、3戦ぶり勝利を目指す。

 体を張ってピッチに立つ。16日ナビスコ杯大宮戦は、右膝痛を考慮して先発回避した。まだ痛みはあるが「攻撃的な位置。やるからには危険なところに入って点を狙いたい」と前を向いた。トップ下で前回先発した昨年8月の富山戦は2-1の勝利に貢献した。験のいいポジションに入り、3日のC大阪戦以来3試合ぶりの勝ち点3を呼び込む。

 リベンジ弾を狙う。前回対戦した4月18日のナビスコ杯鹿島戦は、終了間際の後半42分に途中出場。ロスタイムに失点し、逆転負けした。12日の前節東京戦は前半29分、後半11分と2度の決定機を決め切れずに敗れた。試合後「死ぬほどシュート練習をしないと」と猛省した。J1通算120試合出場のベテランは、確実に結果で取り返す。

 6日の横浜戦で痛み出した右膝には、テーピングをぐるぐる巻きにして試合に臨んできた。ドクターには手術で完治させる方法も提案されたが「今は戦列を離れたくない。やれるところまでやりたい」と、強行出場を志願した。今季は4月21日の川崎F、同28日の大宮戦でプロ初の2戦連発を記録するなど好調。トレードマークの長髪をなびかせ、今度は初のシーズン3発目をたたき込む。【永野高輔】