左太もも裏の肉離れで別メニュー調整だった札幌DF小山内貴哉(18)が2日、全体メニューに完全合流した。5月3日に負傷して以来30日ぶり。今季ユースから昇格した同期5人のうち、唯一公式戦出場がないだけに、猛アピールで、6日のナビスコ杯清水戦(札幌厚別)メンバー入りを目指す。

 遅れた分を取り戻す。この日の札幌ドームサブグラウンドでの戦術練習で小山内は、激しいチェックでボールを奪い攻撃参加。本職のサイドバック陣は、高木純が右膝手術、岩沼が左太もも肉離れで離脱中とあり、ナビスコ杯はプロ初のメンバー入りチャンスだ。今季は既にDF奈良、MF前、荒野、FW榊の同期4人が公式戦出場しているだけに「何とかこのチャンスをものにしてみんなに追いつきたい」と意気込んだ。

 オフの5月28日、室蘭まで墓参りに行き先祖の前でプロとして飛躍を誓った。前日1日には寮でゴン中山と一緒に食事。「海外の選手の話やW杯の経験談も聞けた。まだまだ上には上がいると感じた。もっともっと努力しないと」。W杯最終予選は今日3日に始まる。日本代表DF内田似の18歳右サイドバックは、まず地元札幌でのメンバー争いに勝ち、将来の代表入りへの1歩とする。【永野高輔】