ハイレベルなポジション争いにも、仙台FW赤嶺真吾(28)は動じない。6日のナビスコ杯広島戦で右内転筋を肉離れしてリハビリに専念していたが、21日の練習から対人プレーを解禁した。明日23日のアウェー浦和戦に向けて行われた紅白戦では2本目の主力組に入ってプレー。「もう痛みとか怖さはない。90分間プレーできる状態にはなっていると思う」と回復に自信をのぞかせた。

 偶然なのか、赤嶺が広島戦を前半だけで退いてから、FW陣の競争が激化した。広島戦の後半に2得点した中原は前節16日の札幌戦で今季リーグ戦初ゴール。柳沢も札幌戦で2得点と暴れ、赤嶺&ウイルソンの2トップコンビを脅かす勢いだ。それでもエースは「チームが勝つのはうれしいことだし、競争はどのチームでも毎年あることなんで」と泰然自若。ケガ明けに配慮する起用となる可能性もあるが、心身ともに準備は整っている。【亀山泰宏】