仙台MF関口訓充(26)が、明日30日の広島戦へ燃えている。勝ち点2差の2位をホームに迎える直接対決。「メンバーに入るかも分からない」という前置きに続いた言葉が本音だった。「自分も、すごいアドレナリンが出ると思う。チームとして負けられない試合だし、勝つことが一番大事だけど、個人的にも点を取りにいきたい」。首位攻防戦。最高の復帰舞台に本能がうずき、目をギラつかせた。

 左膝内側側副靱帯(じんたい)損傷から、全体練習に戻ってきたのが19日。その後はリーグ浦和戦、ナビスコ杯磐田戦と、慎重に実戦復帰のタイミングを計り、見送ってきた。「やれることはやった。あとは真剣勝負の中でどれだけやれるか、相手のアクションに対してどうリアクションできるか。それは試合に出てみないと分からない」。復活ロードは最終局面にさしかかっている。「いけと言われればいく。どんな状況であれ、準備をするだけ」とあらゆる起用を想定し、その時を待つ。【亀山泰宏】