かんぺい君、ボランチで勝負っす-。仙台MF田村直也(27)が、明日4日の試合で横浜DF富沢清太郎(30)との直接対決を楽しみにしている。東京Vユース時代の2年先輩。当時はお互い攻撃的なポジションで「2トップを組んでた」という間柄だ。

 05年には仙台に所属し、タレント間寛平似の容姿から「かんぺいさん」のニックネームで愛された富沢。田村は「2年先輩だから怖かった印象の方が強くて。でも、ユースの決まりで先輩も“君付け”だったから、『かんぺい君』って呼んでたよ」と懐かしそうに振り返る。自身は故障者続出のチーム事情もあり、公式戦は3試合連続ボランチでスタメン出場中。一方の富沢もかつてはセンターバックが本職ながら、ボランチとして出番を増やしている。横浜戦は左サイドバックの可能性もあるが「楽しみだね」と中盤でのマッチアップを心待ちにした。

 12戦負けなしと好調な横浜の武器はリーグ最少15失点の堅守。ただ、3月の対戦で敗れている仙台相手には敵地でも攻撃的に来ると予想する。「そこをうまく突いて、何としても勝ちたい。疲れもないし、ガリガリゴリゴリ、いきますよ」。不敵な笑みに、先輩への遠慮はみじんもない。【亀山泰宏】