負傷交代の鬱憤(うっぷん)は大阪で晴らす。左膝痛で別メニュー調整だった札幌FWテレ(22)が21日、札幌・宮の沢でのチーム練習に復帰した。18日の神戸戦では、開始35分で負傷し無念の途中交代。前日20日に札幌市内の病院で精密検査を受けたが異常なく、オフ明け初日の練習合流にこぎつけた。25日のG大阪戦(万博)は1・5試合分の働きで2戦ぶり勝利に貢献する。

 エネルギーが有り余っていた。この日の戦術練習は1トップに入って精力的にボールを追いかけ復調ぶりをアピールした。「まだ少し痛みがあるけど練習できたし大丈夫。次の試合もOK!」。神戸戦は相手選手との競り合いで左膝をひねり前半途中で交代しただけに「もっと長く試合に出て点に絡まないと」とG大阪戦での雪辱を誓った。

 日本では初のアウェーゲームとなる。陽気なブラジル人FWには待望の「お笑いの都」大阪だ。「面白いところだと聞いている。大阪では、とにかく勝って仲間といっぱい笑って戻ってきたいね」。この日の札幌は最高気温32度を記録したが、石崎監督は「大阪の暑さ対策にもなる」と前向きだ。テレも練習中に頭から水をかけるなど酷暑対策は万全。厳しい夏場のアウェーは、巨砲テレの1発で勝ち点と笑顔をダブルゲットする。【永野高輔】