「鍛冶屋のまさ」が間に合った!

 札幌は23日、札幌・宮の沢で紅白戦を行い、MF山本真希(25)が主力ボランチに入った。18日の前節神戸戦で左足首を捻挫。22日まで別メニュー調整だったが、明日25日のG大阪戦(万博)出場が濃厚となった。一時連絡がつかなかった愛称発案者、生田目清隆さん(56=紋別市)とも連絡が取れ、サイン入りグッズを贈呈。4戦ぶり1発で生田目さんに恩返しする。

 体を張ってピッチに立つ。紅白戦では痛みを抱えながらもゴール前へ積極的に飛び出しチャンスをつくった。「ケガの方は大丈夫。大事な試合。無理してでもやらなきゃ」。G大阪戦当日は、痛み止めの薬を飲み、注射を打って強行出場する。

 “恩人”に1発を贈る。日刊スポーツ紙上で公募した愛称「鍛冶屋-」を発案した生田目さんに、お礼のサイン入りグッズを発送したが、宛先不明で戻ってきた。16日付紙面で“尋ね人”として掲載。紋別市に転居していた本人から連絡があり、グッズは無事に届けられた。生田目さんは「とてもうれしい。山本選手の活躍をいつも楽しみにしているんです」と感激。山本も「点を取って、期待に応えられるよう頑張る」と、7月28日名古屋戦以来4戦ぶりのゴールを約束した。

 今日24日は25歳の誕生日。「まだ20代半ば。若さを生かしていかないと」と意気込んだ。J通算8得点中、5点がアウェーという敵地男。チームトップの3発3アシストと好調な「まさ」が、万博ゴールをこじ開ける。【永野高輔】