<J1:G大阪7-2札幌>◇第23節◇25日◇万博

 G大阪が2試合連続の大量得点でJ2降格圏を脱出した。ホームで最下位札幌を相手にFWレアンドロ(27)のハットトリックなど大量7得点。前節18日の名古屋戦では5得点を挙げており、2試合で計12得点の大爆発だ。2試合連続5得点以上はクラブ史上初。15位大宮が敗れたため、4月22日清水戦以来、約4カ月ぶりにJ1残留圏に返り咲いた。

 超攻撃のG大阪が復活した。最下位札幌が相手とはいえ、大量7得点だ。先制直後の前半18分に追いつかれるも、ここから猛反撃がスタートした。同26分、FWレアンドロが勝ち越し弾。前半45分にもFWレアンドロが相手パスを奪い、そのままゴール。後半に入っても勢いは止まらず、同12分、レアンドロはハットトリックを達成した。

 同23分にはMF遠藤のCKからDF今野が頭で押し込み、代表コンビで5点目。果敢な攻撃で相手のオウンゴールも誘い、さらにロスタイムには、MF家長が7点目を挙げた。これでリーグ戦では7月28日の神戸戦から5試合負けなし。2試合連続5得点以上はクラブ史上初となった。

 得意のパスワークが復活し、シュート数でも札幌を26-2と圧倒した。松波正信監督(37)は「8月負けないでこれたのは、選手が暑い中ハードワークした結果」と試合後、選手をねぎらった。

 MF遠藤は「いい距離感の中でやれた。手応えはみんな感じているんじゃないか」と振り返った。

 ハットトリックのFWレアンドロは「個人の力だけじゃなく、全員の力で降格圏内を脱出できた。逆戻りしないよう、これからも引き締めて頑張っていきたい」と早くも先を見据えた。負けなしで戦い抜いた8月最後の1戦。超攻撃型のG大阪が復活し、最高の形で夏を締めくくった。【鈴木絢子】

 ◆2試合連続5得点以上

 G大阪が前節18日の名古屋戦で5-0と大勝したのに続いて、この日の札幌戦でもクラブ最多タイの7得点で圧勝。J1リーグ戦で2試合連続5得点以上は、横浜が07年4月22日の大分戦(5-0)、28日の新潟戦(6-0)で記録して以来5年ぶり。G大阪としては初めて。