Jリーグ2年連続得点王で名古屋のオーストラリア代表FWジョシュア・ケネディ(30)が流出危機にあることが23日、分かった。中東の強豪アルアイン(UAE)から正式オファーが届いた。名古屋は慰留しているが、相手にはオイルマネーをバックに潤沢な資金がある。同リーグの移籍期限は9月末。一気に移籍がまとまる可能性もある。

 ポイントは名古屋が流出のリスクを考慮し設定している高額の移籍金。現在推定で5億円とみられるが、アルアインが満額を支払えば引き留めはできない。中東におけるJ助っ人の市場価値は高く、ケネディは2年連続得点王と実績もこれまで中東に移籍したJの外国人FWとは段違い。名古屋の関係者は「絶対に出て行ってもらっては困る。本人は名古屋を優勝させたい気持ちがある一方、新天地で心機一転という思いもあるようだ」と話した。

 ◆アルアイン

 1968年創設。UAEのアルアインが本拠地。03年にアジア・チャンピオンズリーグも制した強豪でUAEリーグに所属。10度の優勝は同リーグ最多。オラロイ監督。