磐田FW金園英学(24)が救世主になる。14日、午前練習で調整。右第5中足骨骨折で約8カ月間離脱していた金園は13日に全体練習に復帰。合流2日目のこの日も軽快な動きを見せた。ゲーム形式ではMF山田のクロスからヘディングで得点。練習にもかかわらずガッツポーズも飛び出し「やればやるほどよくなってくる。(得点の)感覚は忘れていなかった」と手応えを口にした。

 完全復活するための新たな“武器”を手に入れた。個人契約しているアディダス社の協力でスパイクの中敷きとポイントを改良。足の形や体重移動の細かいデータを取り、負傷した患部の負担を減らす形に変えた。金園は「前使っていたのと全然違う。もっと早くから変えていればよかった」。6月に同じ箇所を再発したことで、練習後のケアも今まで以上に入念に行うようになった。

 昨季は12ゴールを挙げ、クラブの新人最多得点記録を更新。今季はここまで公式戦出場はなく「まだ何もしていないし、このままでは終われない。早く試合に出てゴールが取りたい」と力を込めた。【神谷亮磨】