清水は10日、三保グラウンドでシンガポール代表(FIFAランキング163位)と練習試合を行い、2-0で勝利した。アフシン・ゴトビ監督(48)は「選手はバランスをしっかり保ちながら、勝利した。次のリーグ戦に向けて選手のキレも保てたし、我々がこの試合でやらなければいけないことが達成できた」。納得の表情で90分間を振り返った。

 前半19分、MF小林大悟(29)のスルーパスを受けたFW高原直泰(33)が絶妙な反転から相手DFを抜き去り、先制点を決めた。10人の選手交代を行った後半も清水が試合を圧倒した。同40分には、DF李記帝(21)のクロスをFW大前元紀(22)が頭で合わせて追加点。エースらしく、同23分の出場から17分で勝負を決定づけた。試合後、大前は「リーグ戦まで1週間以上空くので、このタイミングで試合ができて良かった。短い時間の中で点も取れたし、リーグ戦につなげていきたい」と話した。

 現在チームは勝ち点差1で3位浦和、4位名古屋とアジア・チャンピオンズリーグ出場権を争っている。リーグ戦は残り3試合。小林も「きっちり勝って終われたことが、次につながっていく」と、17日のホームG大阪戦への手応えを強調した。【前田和哉】