G大阪の元日本代表MF家長昭博(26)が、愛するクラブを残留へ導く。本拠地最終戦となる今日24日の東京戦(万博)に向け、23日は最終調整。残り2戦でJ2降格圏の16位。東京に引き分け以下なら残留を争う他会場の結果次第で、最終節を残し降格が決まる可能性がある。家長は「やるしかない。(残り)2回勝つしかないっす。いいメンタルで臨みたい」と闘志を高めた。

 今季のACLを制した蔚山現代(韓国)から、中学時代から育ったG大阪に期限付きで復帰した。仮に古巣復帰を見送っていれば、アジアの頂点に立つ輪にいたはずだ。それでも「ガンバが優勝争いをしていたら、帰ってこなかった。強いガンバに僕は必要ない。本当にチームが苦しんでいるから、残留させるために戻ってきた」と心から話した。愛するG大阪は絶体絶命の危機に立たされている。恩返しのために、気力を振り絞って残り2戦に臨む。【益子浩一】