J2に降格したG大阪が、来季監督の最有力候補に挙げている長谷川健太氏(47)に複数年契約を提示する方針であることが9日、分かった。G大阪に近い関係者によれば、既に長谷川氏側に打診済みで、近日中に金銭面など細部の詰めの交渉に入る。契約年数は2~3年になる見通し。

 クラブ側はJ2降格により、長谷川氏が就任に難色を示すことを不安視。J1復帰後も指揮を任せることを確約するため、複数年契約を提示することで、交渉をスムーズに進めていく考えのようだ。長谷川氏も現場復帰に前向きだといい、早ければ今週中にも仮契約を交わす可能性が出てきた。順調なら天皇杯終了後に、正式発表になる方向だ。

 この日はMF遠藤とDF今野の日本代表2人が第1回の契約更改に臨み、クラブ側は慰留に努めた。遠藤は「そういう(慰留の)話をしてもらった。僕は契約が残っていますので」と基本的には残留する方向だ。