来季アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場する浦和が、広島DF森脇良太(26)を複数年の完全移籍で獲得したことが12日までに分かった。近日中に正式発表される。来年はリーグ戦とACLを戦う過密スケジュールとあって、大きな戦力補強に成功した。ケルンから完全移籍したDF槙野、MF柏木とは広島ユース時代からプレーする仲で、連係面は折り紙付き。昨季まで広島を指揮したペトロビッチ監督の下で4年間プレーしており、戦術理解には問題がない。

 森脇は今季、出場停止1試合を除く33試合に先発出場し、初優勝に貢献した。DFながら4得点を挙げ、攻撃力も持ち味。浦和の今季3バックの右はDF坪井が務めた。しかし、33歳のベテランとあって、来季の過密日程を想定した上で、補強事項となっていた。

 浦和は、ほかにも鹿島FW興梠や仙台MF関口とも獲得に向けた交渉を進めている。実現すれば、07年以来のアジア制覇に向けて大きな好材料となりそうだ。

 ◆森脇良太(もりわき・りょうた)1986年(昭61)4月6日、広島県生まれ。サンフレッチェびんごJrユース-広島ユース。04年にトップチームに2種登録。06、07年は愛媛に期限付き移籍。08年復帰。11年6月1日ペルー戦でA代表デビュー。177センチ、75キロ。