早くも「健太効果」だ!

 来季去就が流動的になっているG大阪のDF岩下敬輔(26)が、残留へグラリと気持ちが傾いた。19日、天皇杯準々決勝C大阪戦(23日、長居)に向け練習を再開。清水時代のプロ1年目から育ててもらった長谷川健太氏(47)の新監督就任が内定したことで「残るという選択肢もある」と明言した。日本代表入りするためにJ1でのプレーを希望していたが、J2の来季も残留する可能性が出てきた。

 「僕がプロに入った05年から一緒にやらせてもらった。健太さんが清水で監督をした6年間を把握していますし(残留すれば)それをガンバの選手に伝えることもできるかも知れない」

 今季途中にJ1残留の救世主として、清水から期限付きで加入し、12試合に出場した。しかし、リーグ戦残り2戦は出場停止となり、苦境を救えなかった。後悔の思いは今でも胸に残る。

 「何をしにガンバに来たんだろう?

 申し訳ない思いがある。それと、健太さんがガンバを選んだということは、J2でも魅力を感じたからだとも思う」

 今季で清水と契約満了になるため、G大阪だけでなく他のJ1からも完全移籍のオファーを受けている。チーム内で最もおとこ気がある。長谷川新監督が正式発表になれば、さらに残留への思いが強まる可能性がある。【益子浩一】