<天皇杯:柏1-0横浜>◇準決勝◇29日◇国立

 決勝ゴールを決めた柏のFW工藤壮人(22)は、試合終了間際に遅延行為で警告を受け、決勝はまさかの出場停止となった。前半23分にヘディングで2試合連続の決勝点。だが、終了間際にタッチラインを割ったボールを取りに行ったが、仲間の「そのままでいいよ」の声に走り去ると、遅延行為とみなされ警告を受けた。準々決勝大宮戦の決勝弾後、興奮してユニホームを脱いでしまったことに続く今大会2枚目のイエローカードだ。

 試合後、ゴール裏のサポーターの励ましに目を潤ませた。「決勝でプレーを見せることができず、すみません。みんなに託すしかない」と頭を下げた。ロッカールームでも泣きながら仲間1人1人の手をとって「頼む」と願った。欠場のエースのためにも、柏が一丸となる。