<天皇杯:G大阪1-0鹿島>◇準決勝◇29日◇エコパ

 ジョルジーニョ監督(48)率いる鹿島が終戦を迎えた。ナビスコ杯に続く国内タイトル2冠を目指したが、G大阪の前に天皇杯4強で散った。今季限りで退任が決まっている同監督は、試合後にサポーターの手によって胴上げをされ、わずか1年の指揮を終えた。「(優勝チームに与えられる)ACL出場権を鹿島に与えてブラジルに帰りたかった」。元日決戦を見越して1月2日のブラジル行きの航空券をとっていた。

 今季リーグ戦は開幕5戦白星なしで苦戦を強いられたが、11月にナビスコ杯で優勝。リーグ終盤、伝統的なボールを保持するスタイルをやめ、縦に速いカウンターサッカーに切り替えると勝ち点を積み上げた。同監督は「ある程度の土台はつくれた」とし、来季トニーニョ・セレーゾ氏(57)にバトンタッチする。