山形の背番号7は、若きレフティーが継承する。J2山形は15日、天童市内で新体制発表記者会見を行った。「ミスターモンテディオ」と呼ばれた高橋健二コーチ(42)から、昨季限りで現役を引退した宮沢克行氏(36)に受け継がれた伝統の番号は、京都から加入したMF中村太亮(23)に決定。相馬直樹ヘッドコーチ(41)ら新加入のスタッフ、選手と決意を新たにした。DF李周泳(21)とMF金範容(22)は、前日14日の大雪の影響で来日が遅れたため、出席しなかった。

 背番号にはこだわりがあった。実家で飼うミニチュアダックスフントの名前が「ナナ」で、京都時代も背番号は17。提示された空き番号の中から「いずれは着けてみたかった」と即決した。しかし、山形の7番が持つ意味は知る由もない。サポーターから最も愛される番号だと聞かされると「そうなんですか?」と驚いた。

 新潟での昨季は、第5中足骨を骨折した影響で試合出場ゼロに終わった。それだけに、新天地にかける思いは強い。「ケガはもう大丈夫。相手と駆け引きして、嫌がるプレーをしたいですね」。左サイドを主戦場に、新たな7番の伝説を作っていくつもりだ。【鹿野雄太】