ベルギー１部スタンダールへの完全移籍が決定的な横浜ＦＷ小野裕二（２０）が、欧州挑戦１年目の目標として「２桁ゴール」を掲げた。２０日、身体検査などのために現地へ出発。「目標は、まずは試合に出ることですが、１０点は取りたいですね」と意気込んだ。

　オファーが届いた後、３日間で移籍を決断。この日に至った。完全移籍による違約金は２００万ユーロ（約２億４０００万円）。契約期間は１７年夏までの４年半で年俸５０万ユーロ（約６０００万円）と、代表入りしていない若手としては破格の評価を受けたことも大きかった。

　成田空港には３００人の横浜サポーターが集まり、盛大なエールを浴びた。スタンダールには日本代表ＧＫ川島が所属し、ロンドン五輪代表ＦＷ永井の加入も決定。小野も身体検査を経て正式契約を結ぶ。「日本人がいるのはありがたいけど、いなくても大丈夫」。欧州で２桁得点すれば、２２歳で達成したセリエＡペルージャ時代の中田英寿氏を超える日本人最年少記録。今季は残り４カ月ほどだが目標達成を狙う。