<J1:横浜4-2湘南>◇第1節◇2日◇日産ス

 「ハマのメッシ」が、5年ぶりの開幕勝利の立役者となった。横浜が4-2で湘南に逆転勝ち。昨夏五輪代表のFW斎藤学(22)が2-2の後半38分、巧みなドリブルから左足で勝ち越しゴールを挙げた。ホーム試合では26戦目でうれしい初得点。同29分にはFWマルキーニョスの同点弾をアシストし、クラブ史上最多タイとなる開幕戦4得点の快勝に貢献した。

 昨季クラブは開幕から7試合勝ち星なし。斎藤は「悔しかったんで、今年はズルズル行きたくなかった」と燃えていた。この日は後半14分からの出場。先月下旬の練習中に左膝を痛め、樋口監督も「昨日までメンバーに入れるかどうかという状況でした」と明かした。それでも懸命な治療も実り、視察に訪れた日本代表ザッケローニ監督も見守る中、痛みを感じさせない激走で湘南に押され気味だったチームの雰囲気を変えた。

 MF中村に「和製メッシ」と評される若き才能。くるぶしが見えるほどズボンの裾が短い今年のオフィシャルスーツには「僕に聞かないでください」と苦笑い。若きドリブラーの活躍で、横浜が好スタートを切った。【由本裕貴】