磐田は13日、磐田市内で練習を行い、攻撃でDF駒野友一(31)が右からのクロスの精度を存分に発揮した。FW前田遼一(31)の頭に合わせゴールを揺らし、日本代表ラインの力を見せつけた。駒野は「今は1敗1分けという形ですが、ゴールの部分で波に乗れてない部分もあると思う。前の2戦は勝負弱さが出てしまったと思う。勝負強いチームが上位に残っていくと思うので、1年通してそこをものにしていければ」と話した。

 16日は2試合で9得点と好調の横浜とアウェーで対戦する。昨季はアウェーで0-4で敗戦したが、駒野は「横浜のハイプレッシャーをかいくぐれば、数的優位で自分たちの前線は攻撃できる。去年はアウェーでそこができていなかった」と振り返る。今季から3-5-2の新システムに挑んでいる。シーズン前の練習試合では駒野が右を駆け上がる場面が少なかったが、開幕後は中央を崩し、サイドの駒野が高い位置で好機を演出する場面も増えた。「自分としても、得意なもので得点を取れればいいし。そういう形がこのシステムでは多くなる。より得点を増やしていければ」。磐田の武器である駒野の右で、今季初勝利をものにする。【岩田千代巳】