<J1:横浜3-2東京>◇第4節◇30日◇日産ス

 横浜がFW藤田祥史(29)の2ゴールで逆転勝利し、7年ぶりとなるクラブ史上最多タイの開幕4連勝を飾った。藤田は1-1の後半23分、DF天野の右クロスを頭で押し込み勝ち越し。再び、2-2の同点とされた後半45分、MF兵藤からのパスをゴール前で受けると、反転して左足で決勝ゴールを挙げた。J2千葉から移籍した185センチの長身ストライカーは、移籍後初ゴールに「ずっと練習してきた成果が出させて良かった」と安心した表情を見せた。

 家族にささげる2発だった。弟で、JFLのカマタマーレ讃岐に所属するMF浩平(23)が2月19日のJ2東京Vとの練習試合で接触プレーで負傷。右足関節開放性脱臼骨折で全治約6カ月と診断された。まだ病院に見舞いには行けないが、兄は定期的に電話で励ましている。「(家族ら)いろんな人に心配してもらっている。(復帰は)今年は厳しいと思うので、自分が頑張ろうと思っている」と話した。

 チームは公式戦を含めれば、クラブ記録を更新する6連勝。FWマルキーニョスが累積警告で不在の中で結果を出した藤田の姿が、名門復活を印象づけた。【由本裕貴】