全国的に悪天候が予想される今日6日、Jリーグの各会場でも大荒れの天候となりそうだ。首位横浜は昨季優勝の広島から開幕5連勝を狙う。5日、MF中村俊輔(34)ら主力は広島戦後の帰路を心配するなど、余裕の表情で敵地に乗り込んだ。

 首位横浜が、余裕しゃくしゃくで嵐の中の大一番に臨む。今日6日のアウェー広島戦(Eスタ)に勝てば、クラブ新記録の開幕5連勝。14得点、勝ち点12で首位を独走する余裕からか、選手は昨季リーグ王者との戦いより、天気の方が気になるようだ。

 今日は爆弾低気圧の影響で全国的に大荒れの予報。会場のある広島市内も、試合開始の午後2時は台風並みの暴風雨が予想される。チームは試合後、広島空港から羽田空港行きの飛行機で帰路に就く予定。欠航となり、陸路の交通機関も乱れれば、ホテルに缶詰めとなる恐れがある。5日、横浜市内で練習したMF中村も「明日は嵐。ホテルでどう過ごすかが大事」と言って羽田空港行きのチームバスに乗り込んだ。

 1年前は、試合後のことに頭が回る状況ではなかった。開幕から7試合も白星がなく、まさに泥沼状態だった。0-0で引き分けた5戦目の新潟戦は、観客からブーイングが浴びせられ、中村は「気迫が足りない。死に物狂いでやらないと」とチームの危機感を話していた。スタートダッシュに成功した今年とは天と地の差だ。

 さらに余裕を持てるデータがある。昨季まで4年間の優勝クラブ(鹿島、名古屋、柏、広島)は、いずれも開幕5戦目まで4勝1敗の成績を残している。横浜もたとえ広島に負けても、優勝できるという吉兆データだ。DF中沢も「まずは帰ってくることが大事。負けて(広島に)残されるのが一番最悪」と、試合後のトラブルを想定していた。【由本裕貴】