<J1:東京3-1名古屋>◇第7節◇20日◇味スタ

 名古屋DF田中マルクス闘莉王(31)が前半40分、東京FW渡辺の放ったシュートを左に横っ跳びし、左手のパンチングではじき返した。明らかなハンドにも、主審はまさかのノーホイッスル。東京側の猛抗議は実らず、PKも故意のハンドに対する退場処分も下されなかった。

 決定的なハンドをした闘莉王は敗者の弁を語った。「ミスが多いし相手がチャンスをつくっていた。失点の時間、やられ方、すべて悪い。オレとマス(増川)で防ぐことができなかった」と話した。取材対応後にマッチコミッショナーに呼び戻され、別室にて質疑を受けた。故意によるものかについては、一貫して否定した模様。今後、追加処分に発展する可能性は低い。判定できなかったジャッジは、審判委員会で諮られる。東京側もVTRとともに申し立てを行ったが、東京幹部は「選手への処分を求めるものでなく、判定に対するもの」とした。