「揺さぶり作戦」で勝つ。J2山形は今日3日、ホームで富山と対戦する。負傷者続出で正念場となる一戦へ、前日1日の練習を途中で切り上げたDFジュヨンが復帰。MFフランクとFW山崎は治療に専念し、練習場に姿を現さなかった。奥野僚右監督(44)は「まだ試合まで24時間以上ある。誰が出るかわからない状況」と起用については明言を避け、あくまで状態を見ながら判断することを強調した。

 ピッチ上でも富山を混乱させる。2日の練習では、両サイドからのクロスをDFラインの裏で合わせる形を徹底。セットプレーはキッカーを変えたり、ショートコーナーを使ったりと多彩な攻撃パターンを試した。積極的にゴール前への飛び出しを見せた右サイドバックの小林は「チャンスがあれば(シュートを)打っていきたい」とJ通算200試合出場となる試合で、ひそかに11カ月ぶりの1発を狙う。どこまでも相手の裏をかき、ホームで勝利をつかみとる。【鹿野雄太】