浦和の元日本代表MF山田直輝(22)が、戦列復帰を目指して練習メニューを徐々に強化している。昨年3月20日に左膝全十字靱帯(じんたい)を損傷。戦線を離脱してから1年以上がたち、おぼろげながら復帰の青写真も描けそうだ。

 7日は、前日のC大阪戦に出場しなかった選手とともにパス回し、3人1組でのシュート練習をこなした。「筋肉のコンディションと相談しながらだったので、今日は楽しい感じではなかった」と言いながらも、チームから離れて黙々と走り込みを行っていた時期より、表情は明るくなった。

 休養期間が1年を超えたが「もう焦る気持ちとかはない」。ベストの状態で復帰することだけを考えている。そのため「今の状態で出ても何もできないし、いつまでに戻りたいとか考えていない。ボールを蹴れる楽しさを感じている」と話す。

 今回のケガ以前にも骨折など、故障がちだった体を強化することも念頭に置きながらの調整だ。無理にピッチを早めるつもりはない。日本代表に選出された経験もある早熟の22歳は1つ1つ、着実にステップを踏んでいく。【高橋悟史】