<ナビスコ杯:横浜3-0磐田>◇1次リーグ◇15日◇ニッパ球

 20年前に国立にいた横浜MF中村俊輔(34)が、記念日にゴールを決めた。2-0の後半33分、FW藤田のパスをフリーで受けると、左足でゴール左隅にシュート。「あれは決めないといけないシーン。難しい試合をきっちり勝てたのは大きい。次につながる」。引き分け以上で予選突破が決まる22日の清水戦を見据えた。

 93年5月15日に川崎-横浜M戦を観戦。実は前日14日から横浜を追いかけていた。新丸子にあった練習場に足を運び、最終調整を見守った。チームの主軸だった木村和司氏らのランニングする姿は、今でも目に焼きついているという。その後も、自身の名前が入ったプラチナチケットを大切に保管していた。14歳だった少年は、ちょうど20年後にヒーローとなった。「Jの記念日?

 (DF)比嘉の誕生日の方じゃなくて?

 すげえ感動した!」。照れ笑いを浮かべ、迎えの車に乗り込んだ。