“ベストメンバー”で逆襲の5月を連勝締めだ。仙台は21日、仙台市・泉サッカー場で全体練習を行った。ふくらはぎを痛めて離脱していたMF菅井直樹(28)がフルメニューを消化。右膝に不安を抱えるDF石川直樹(27)の臨戦態勢も整い、右足首を痛めて18日の横浜戦を回避したMF梁勇基(31)は部分合流で体を動かした。

 手倉森監督の就任以降1分け5敗という天敵清水戦(25日、アイスタ)へ役者がそろいつつある。まずは1日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)江蘇舜天戦以来、欠場が続いている菅井。開幕前に右ふくらはぎを肉離れしたこともあって「2度目だから」と慎重に復帰のタイミングを探ってきた。この日は「大丈夫だと思う」と話し、表情は明るい。

 4月24日のACLブリラム戦で右膝を痛めた石川は11日の大宮戦から2試合連続でベンチ入り。19日の仙台大との練習試合では「(いずれは上本)大海さんも戻ってきますし」と、出場時間の半分は左サイドバックに入った。まだ動いた後の痛みは残るというが、運動量が必要なポジションでやれること自体、順調な回復の証し。センターバックの一角で好調を維持する渡辺にもいい刺激となる。

 梁はドリブルやパスといったボールを使う練習こそ外れたものの、走りは軽快。今季は長期離脱中の上本を除いても、公式戦17試合でメンバーがそろったことはない。過密日程から解放されてケガ人の復帰も着々と進むだけに、清水、浦和(29日、埼玉)を蹴散らし、気分よく中断期間に入りたい。【亀山泰宏】