日本代表のブラジルW杯アジア最終予選やコンフェデレーションズ杯で中断していたJ1が今日6日、約1カ月ぶりに再開する。3位横浜は大分と対戦する。

 横浜MF中村俊輔(35)が、キング・カズの46歳ゴールに発奮した。5日は横浜市内で調整。J2横浜FCのFW三浦知良(46、カズ)が3日栃木戦でJ最年長記録を自ら更新するゴールを挙げた。中村は試合後にカズとメール交換で盛り上がり「そりゃあ、(自分から)送らせていただきましたよ。あのゴールもそうだけど、あの年齢でやれるところがすごい」と、大先輩の快挙を自分のことのように話した。右足でトラップし、左足ハーフボレーで決めたカズの一撃に、日本を代表するレフティーも祝福の言葉をかけずにはいられなかった。

 カズとは定期的に連絡を取り合っている。「カズさんは何かあるたびにメールをくれる。最近も『あの時のゴールは良かったよ』とかね」。今季公式戦6ゴール、FK弾も4発と好調の要因には、大先輩の激励があった。日々の体調管理の仕方などを質問されることもあるという。

 42日ぶりのJ1再開となる今日6日のホーム大分戦の舞台は、カズがゴールネットを揺らしたニッパツ三ツ沢球技場だ。昨年10月の天皇杯3回戦(日産ス)では横浜FCと対戦し、中村はベンチに座るカズの前で、日本代表や海外クラブでも経験がなかった1試合2発の直接FK弾を決めた。試合後にはカズからユニホーム交換を頼まれた思い出も残る。

 この日は居残りで若手と30分以上もボールを追い続けた。「(大分は)元気よく走ってくると思う。自分たちのリズムでできれば」。次に直接FKを決めればJ1通算17点目となり、遠藤(G大阪)を抜いて歴代単独最多記録となる。【由本裕貴】