「柿」を止めるのは「栗」だ!

 3位横浜は今日10日、アウェーC大阪戦(金鳥スタ)に臨む。9日は横浜市内で練習後に大阪入り。日本代表DF栗原勇蔵(29)は、チームが2戦連続でゴールを許しているFW柿谷曜一朗(23)を無得点に抑えることを誓った。

 2位タイの9得点と手ごわい柿谷。栗原は昨年7月7日の対戦で目の前で左足ボレーで決められ、8月25日の対戦ではカウンターから最終ラインを突破され、得点された。次こそはゴールを許すまいと燃えるところだが、栗原はあえて冷静に守る。「前回もその前も決められてるからね。柿谷もそうだけど、周りもしっかり気を付けて無失点に抑えたい」。柿谷だけを意識し、つぶしにかかるのは危険。柿谷だけにとらわれず、他の選手の動きも観察する。“火中の栗は拾わない作戦”で封じるつもりだ。

 チームは昨年8月の前回対戦で0-2で敗れ、4月下旬から続いていた15試合連続無敗記録を止められた。3連敗と失速し、結果的にACL出場を逃した。鬼門の金鳥スタジアムでの一戦は、今年も高温多湿での戦いとなる。季節外れの「柿栗対決」を制し、首位との勝ち点差を縮める。【由本裕貴】