J1首位の横浜が、東日本大震災で被害を受けた宮城県東松島市を訪れ、子どもたちと交流することになった。28日のアウェー仙台戦(ユアスタ)明け、29日に現地に赴く。コーチやスタッフ、遠征に同行しないメンバーも全員そろって訪問する予定だ。

 チームは東松島と同様に、津波に襲われた岩手県山田町へも定期的に訪問している。中でも、元日本代表DF中沢佑二(35)は個人的に復興支援に尽力しており、今年は宮城県女川町と亘理町でサッカー教室を開催。今回も29日にチームと東松島を訪問した後、同日中に別の被災地に赴く計画も立てている。

 中沢は20年東京五輪が復興を後押しする力になることを期待し、「開催が決まったことで(日本が)しっかり復興しなきゃいけないという空気にならないといけない。がれきが山積みになったままじゃ、胸を張って開催できない。復興と五輪の準備を並行してやっていく必要がある」。そして夢のオーバーエージ枠での五輪出場について「お願いします、と言われるぐらいにならないと」。1つの励みとして、戦っていく心構えを示した。【由本裕貴】