首位の横浜に「MMコンビ」が帰ってくる。横浜市内で1日、左内転筋痛で前節の仙台戦を欠場したFWマルキーニョス(37)と、累積警告と体調不良で休養していたFW斎藤学(23)が全体練習に復帰した。若者に「MM」の愛称で親しまれる「みなとみらい」の練習場で、元気にフルメニューを消化。次節の甲府戦(5日、中銀スタ)で出場できるめどが立った。

 2人が不在の仙台戦は、守備陣の奮闘もあり0-0に持ち込んだが、攻撃は5本のシュートで無得点だった。甲府戦はボランチのDF富沢が累積警告で出場できない分、マルキーニョスと斎藤に期待がかかる。

 今季リーグ戦で、2人が一緒に出場した試合は12勝4分け4敗。マルキーニョス15得点、斎藤は全3得点をマークし、相性が良い。公式戦22得点と、チーム得点王のマルキーニョスは「勝利につながるゴールを決めるだけ」と気合十分。日本代表に選出以降、リーグで得点がない斎藤は「戻ってきてまだ何もしてない」と気を引き締めた。

 甲府は、ともに4得点のFWパトリックとMF柏の「PKコンビ」が手ごわい。樋口靖洋監督(52)は「カウンター中心のサッカーで彼の持ち味が出ている」と、今夏川崎Fから移籍したパトリックを警戒した。これに対し、マルキ&マナブで立ち向かう。3月2日の開幕戦(対湘南)ではともにゴールを決め、開幕6連勝を飾る起爆剤となった。今季残り7試合で、2位広島との勝ち点差は2。ラストスパートに入るMM弾が、「マ」リノスを「盛」り上げる。【由本裕貴】

 ◆今季Jの名コンビ

 甲府の「PKコンビ」は9月14日鹿島戦でともに得点し、3-0で勝つなど勢いがある。浦和はDF槙野、DF森脇の「MM」がサイドバックを守り、前線にはFW興梠、MF柏木の「KK」が定着。C大阪は日本代表FW柿谷、FW杉本健勇の「KK」が前線で躍動。そのほか、東京はFW渡辺とFW平山の「国見コンビ」、柏はMF大谷とMF栗沢の「タニクリ」が活躍している。