磐田は8日、札幌との天皇杯3回戦(13日午後1時・ヤマハ)に向け調整を行った。7月22日に右第5中足骨骨折で全治3カ月の診断を受けたDF桜内渚(24)が別メニューながらスパイクを着用して驚異的な回復ぶりをアピール。また、9月11日に左ひざ半月板損傷の手術を受けたMF松浦拓弥(24)もスパイクを着用し、強烈なシュートを放った。

 桜内は先週からスパイクでの練習を始め「昔から回復は早いんです(笑い)。ボールを蹴ってもまったく違和感はなかった」。豊富な運動量が持ち味で、関塚隆監督(52)就任後はリーグ戦で4試合連続ベンチ入り。上昇気流に乗った直後のアクシデントだった。

 けがの間、筋力トレーニングに力を注いだ。特に上半身が鍛えられ「復帰したら隣(ラグビーの練習場)にいたりして」とジョークを飛ばすほど、ラガーマンのようながっちりした肉体へと変化した。「遊びでベンチプレスの105キロを上げてみたら、上がって自分でもビックリした」。けがで3カ月も離れたのは初めて。「来週、部分合流もしつつ、(19日の)川崎戦後ぐらいから合流できたらいいな」と見据えていた。

 一方の松浦は3週間ぶりのスパイク練習に「回復は順調です。月末の清水戦に間に合うよう、頑張りたい」と意欲を見せた。頼もしい2人がピッチに戻る日も近い。【岩田千代巳】