J2福岡は16日、福岡市内で大塚唯史社長らが会見し、資金繰りの悪化で経営難に立たされていることを明かした。今季は見込んでいた約9億円台の営業収入に達せず、12月分の選手や社員らの給料や11月末までの取引先への支払いなど、当面必要な運転資金約5000万円のメドが立っていないという。協賛金を募るなど資金集めに奔走しているが、集まったのは約400万円。大塚社長は「資金繰りが厳しいのは事実。だが最大のピンチをチャンスに変える」と説明した。

 Jリーグの大河管理統括本部長は「資金繰りが厳しいということだったが、11月に資金が5000万円ショート(不足)するとは聞いていない」と話した。今後、給与未払いが発生しても即座にライセンス取り消しにつながることはないが、長期的な改善が見られなければ議論の対象になるという。