ザック流よりザイ流!

 J2札幌財前恵一監督(45)が17日、プレーオフをかけた残り6戦を、コンディション最優先の完全競争で先発メンバーを決める方針を固めた。今季は公式戦38戦で同じ先発はゼロ。実績重視で先発を固め、欧州遠征2連敗と苦しむ日本代表とは対照的に、常にベストな11人を選び、激しい定位置争いをベースに、必勝態勢をつくる。

 財前監督は、2戦連続無得点で敗れた日本代表の現状から、ある答えを導き出した。「本田、香川はコンディションが悪そうだった。強化試合ではあるが、勝つには状態の良さを優先した方がいいとあらためて感じた」。札幌は若手主体で天皇杯磐田戦に勝っており、初得点の19歳神田ら伸び盛りの戦力を融合すれば、主力陣へのカンフル剤になる。

 20日の相手山形は、天皇杯3回戦でJ1浦和を倒し4回戦に進出。勝ち点51で並ぶ好調なライバルをねじ伏せるためにも、合流したビンら代表組も含め再度、屈強な先発11人を厳選していく。【永野高輔】