J2首位を走る神戸のMF小川慶治朗(21)が、11月3日の次節京都戦(ノエスタ)でゴールを決め、J1昇格へと導く。現在得点ランク2位タイの15得点。前節に4得点を挙げた同じ21歳のG大阪FW宇佐美に並ばれたが、J2日本人最多得点の座を明け渡すつもりはない。今季の目標は20得点。宇佐美から刺激を受けた小川は、残り4試合でゴールを量産し、満を持して来季J1の舞台に復帰する。

 勝てば1年でのJ1復帰が決まる京都戦。昇格が目前となった神戸MF小川はこの日、神戸市内での練習後、プレッシャーを感じさせない笑顔で、J1昇格弾を誓った。「大一番は大好きです。自分のゴールで勝ちたい。強い相手に勝つのは意味がある。楽しみながら結果を出したい」。

 前節徳島戦で4得点し、15得点(14試合)で得点ランク2位タイに浮上したG大阪宇佐美から刺激を受けた。「(テレビの)ハイライトを見て勉強させてもらった。自分の実力がまだまだだと確認しました」。前節鳥取戦では決定機を逃し、親からもダメ出しのメールをもらっており、2試合ぶりのゴールへの思いは強い。

 今季の目標は20得点。小川は「このままでは終われない。上を目指して貪欲にゴールを狙っていきたい」と、09年U-17W杯をともに戦ったかつての仲間に、強い対抗心をのぞかせた。

 得点ランクトップの千葉FWケンペスは22得点。得点王の座は厳しい。それでも今季35試合に出場し、FWポポと並ぶチームトップの15得点。最近10試合は7得点と絶好調だ。

 今季、ホームでは15勝3分け1敗と圧倒的な強さを誇る神戸。小川はまずは京都戦でJ1昇格弾を決め、その後の3戦でもゴールを重ね、日本人最多得点の座を死守する。【福岡吉央】