浦和が日本代表GK西川周作(27=広島)と元日本代表FW李忠成(27=サウサンプトン)の獲得を検討していることが2日、分かった。来季に向けたリストアップ作業を進めており、GKでは国内屈指の西川と、サウサンプトンで出場機会に恵まれていない李が入った。昨オフにも西川には関心を示したが、1年契約で広島に残留。今季も広島がアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)への出場権を獲得すれば、再びチームに残る可能性はある。

 西川は今季はリーグ戦29試合に出場し、27失点。総失点はリーグで2番目に少ないチームに貢献する。日本代表には06年に初選出され、今年7月に国内組で挑んだ東アジア杯には3試合中2試合に出場し、優勝に貢献。最終ラインから攻撃を組み立てる浦和にとって、足のボール技術の高さとシュート反応の素早さを兼ね備える西川はチームに合いそうだ。

 一方、李は英サウサンプトンから今春、東京に期限付き移籍。期間満了で6月に退団し、サウサンプトンに復帰している。イングランド代表FWランバート、イタリア代表FWオスバルドらがそろい、リーグ戦出場はなくカップ戦だけ1試合出場。浦和はFW興梠のバックアップにFW阪野がいるが、リーグ戦は無得点。李は得点力に加え、ペトロビッチ監督とは広島時代にともに戦っており、チーム融合に不安はない。

 浦和は現在J1で、首位横浜に勝ち点2差の2位。来季ACL出場(3位以内)は現実的な位置に付けており、国内とアジアの両方を勝ち切れる層の厚いチームづくりに着手する。