J2降格が決まった磐田は21日、磐田市内で23日のホームでの横浜戦に向け調整を行った。DF菅沼駿哉(23)は、横浜戦には格別な思いがある。今季、横浜戦で初先発を務めたが1-2で惜敗。関塚隆監督(53)が就任直前に視察したナビスコ杯・横浜戦も0-3で敗れた。「去年も0-4で負けて、自分自身、マリノスにやられているイメージがある。一番やりたかった相手。ここで首位と戦うのはいい機会。だからこそマリノスに勝ってJ2に行かなくては」とリベンジを誓った。

 「負ければ降格」という鳥栖戦前夜は、経験したことがないプレッシャーから夜も眠れなかった。全員で「楽しんでいこう」と臨んだが、思い切ったプレーが影を潜めた。だが、今はいい意味でプレッシャーから解放された。「自分たちのサッカーができたら、いいサッカーできる。残り3試合、ジュビロのサッカーを見せつけてJ2に行けば、見てくれてる人も『1年で戻ってこられる』と思ってくれる。そういうサッカーをしたい」。

 今季はメンバーから外れる苦しい経験を乗り越え、8月の湘南戦から先発に定着した。最終ラインで守備陣に指示を出すリーダーシップも発揮している。「監督にもこれだけ使ってもらっている。自分も守備として0に抑える貢献をしたい」と頼もしかった。【岩田千代巳】