日本代表の活動で約2週間中断したJリーグは今日23日再開する。残り3試合で、首位横浜から4位鹿島までが勝ち点3差にひしめく混戦。横浜は中村俊輔(35)が10月27日の大分戦以来の先発復帰を果たす。

 見せましょう、ハマの底力を!

 MF中村は22日、横浜市内で調整。27日ぶりに先発復帰する磐田戦に向け、居残りで30分以上もボールを蹴り続けた。グラウンドを引き揚げる際には、少年のような笑顔で「オレ、もっとうまくなりたいんで!」と言い残した。

 ベストコンディションには程遠い。胆のう炎で1日から1週間入院し、3日間の絶食で体重は3キロ減少。13日に通常練習に復帰し、20日の天皇杯・JFL長野戦で後半14分から延長戦を含めて61分間プレーした。そこから中2日で迎える磐田戦。自身が欠場した前節名古屋戦は1-2で負けただけに「名古屋戦を取り返さないといけない使命でございます」と決意をのぞかせた。

 残り3試合で、2位浦和との勝ち点差は1。中村は「こういう時はメンタル。今までの経験と感覚を生かして、どういう形でも勝ち点3を取らないと」と仲間を鼓舞するように言った。左足関節炎が回復した日本代表FW斎藤もベンチ入りし、出番に備える。「超人」中村がお手本となって、最後の正念場を乗り切る。【由本裕貴】