清水は26日、DF平岡康裕(27)が静岡市内の病院で右肩の手術を受け、全治までに3カ月を要する見込みと発表した。練習後、アフシン・ゴトビ監督(49)が取材に対応。平岡について「残り2試合で彼の存在は必要だった。ただ、オフに入ってからでは来季の開幕に間に合わなくなる。来季の開幕戦を100%の状態で迎えるために、本人、スタッフと話し合って決めたこと」と説明した。

 平岡は、11年5月の広島戦で右肩を脱臼した。12年の横浜戦でも同位置を痛めて途中交代すると、今季9月の名古屋戦でも再び右肩を脱臼して負傷退場した。度重なるけがに、筋力トレーニングなどで患部の改善を目指してきたが「2年間、常に(肩が外れる)恐れを抱えていた」(ゴトビ監督)。平岡自身も以前から「脱臼することが癖になっているので、不安はある」と話しており、完治のために今回の決断に至ったようだ。

 ゴトビ監督は、最後に「来年のキャンプには同行できると思う」と復帰時期の目安を口にした。平岡は、今季開幕から30試合に出場。本職の守備だけでなく、攻撃でもチーム2位タイの5得点を記録。セットプレーからの貴重な得点源としても存在感を発揮してきた。来季も欠かせない戦力として、早期復帰を目指していくことになる。【前田和哉】