横浜の日本代表FW斎藤学(23)が、獲得オファーを受けているドイツ・ウォルフスブルク移籍へ大きく前進した。13日、横浜市内でクラブと今年最初の契約交渉を行い「現段階で何も決まってないし、このオフにどうなるかは分からない。でも海外でやりたいという夢は以前から持ってる。そういう話はしました」と海外挑戦の意向を伝えたことを明かした。

 これに対し、下條チーム統括本部長は「彼もステップアップのために海外への興味は持っている。クラブとして、きちっと対応していくだけ」。来季も斎藤を戦力として考えているが、本人の意思を尊重して移籍を容認する構えだ。斎藤は23歳以下のため、横浜にとっては移籍先クラブに下部組織から育成してきた対価を要求できる利点もある。順調に行けば、海外市場が再開する来年1月1日にも正式に移籍が決定する。

 今季は開幕からレギュラーに定着。7月の東アジア杯では日本代表に初選出され、初ゴールも記録。その後も10月の東欧遠征など3度代表に選出され、ザッケローニ監督の評価も高い。ドイツでは同じ前線の選手が多数活躍しており、さらなるレベルアップへ新たなステージに挑戦する。