横浜が名古屋の元日本代表MF藤本淳吾(29)を獲得することが25日、決定的になった。FWマルキーニョスの神戸移籍が決定的で前線の補強が急務の中、11年アジア杯Vメンバーの実力者補強のメドがついた。

 藤本は地元神奈川出身で横浜の下部組織から大黒柱の中村俊輔と同じ桐光学園に進んだレフティー。縁が深く、清水から名古屋に移籍した10年オフにもオファーを出していた。熱意が届き、この日までに移籍の意思を固めたもよう。横浜が天皇杯に勝ち残っていることから全日程終了後に態度を表明する運びとなる。

 この日は愛知・豊田市内で残留オファーを受けている名古屋と交渉。藤本は「まだ決めていない」と口にしたものの、交渉役の名古屋久米GMは「1%でも可能性のある限り慰留はあきらめないが、本人の移籍の意思は固そう」と話した。新天地でW杯ブラジル大会メンバー入りを目指すことになる。

 ◆藤本淳吾(ふじもと・じゅんご)1984年(昭59)3月24日、神奈川県生まれ。桐光学園-筑波大から06年清水入りし同年Jリーグ新人王。11年名古屋移籍。日本代表で国際Aマッチ13試合1得点。173センチ、69キロ。